時間内にてきぱきと仕事をこなすコツ<時間管理術>
時間管理術はなぜ必要か
仕事は片付けなければならない、睡眠は確保したい、余暇も楽しみたい…。でも私たちに与えられた時間は限りがあります。一人ひとりの持ち時間は平等ですが、要領よく仕事を終わらせる人とそうでない人は確かにいます。それは頭の回転の速さとは別の話です。同じ時間でも有効に使えるかは技術と習慣の問題なのです。
時間管理術を身につければ、今よりももっと濃密な時間を得ることができるはずです。浮いた時間を自己研鑽に投じるのもよし、余暇に使うもよし、それはあなたの自由です。そのためには、まずは時間管理術とは何かを理解し、それを使いこなすことが大切です。
時間管理術とは
私たちは時間管理のツールを知っており、そのツールを使った経験もあるはずです。それは、「学校の時間割」です。「時間割」とは、本来は始まりも終わりもない連続的な時間を分割することにより、区分けしたそれぞれの時間に意味と機能を持たせる方法です。時間をコントロールする力のついていない子どもでも、時間を有効に使うためには「時間割」は効果的であるし、わたしたちビジネスパーソンにとっても、この時間を区切る方法は依然有効な時間管理術の基本といえます。
たとえば、一日の仕事の時間を非効率にする要因の一つが「電話応対」です。とくに考える作業をしている際に、電話の応対がたびたび入ると、思考の流れがそのたびに中断し、集中力をそいでしまいます。他にも来客、上司や部下からの話しかけ、メール対応など、とりかかっている業務を中断させる要因はさまざまです。これらの要因をなくすことは困難ですが、集中して考えなければならない作業を行う時間帯にはかく乱要因を少なくするなどの工夫はできるはずです。考える作業の時間帯とルーチンワークの時間帯を分けたり、空き時間を有効に使う方法もあります。
時間管理術とは、時間を区切り、それぞれの時間に意味を持たせ、メリハリをつける技術といえますが、それはつきつめれば時間を管理する技術ではなく、「自分を管理する技術」と考えられます。