やっかいな問題を抱えたとき <問題解決の技術>

問題解決はなぜ必要か

納期が間に合いそうにない、顧客を納得させる良い企画提案がなかなか出せない、売り上げが思うように伸びない…。私たちビジネスパーソンにとって、日々の業務は問題解決の連続です。それは小さなことから大きなことまで様々ですが、私たちが業務を進める上で問題解決の能力が求められていることはいうまでもありません。

問題解決は問題そのものを冷静かつ客観的に定義するところから始ま

セルフ・マネジメント・システムズ日本代表である奈良井安氏は「問題解決力を鍛えるトレーニングブック」の中で問題とは「『求められている状態』と『現実の状態』との間の好ましくない『差』のこと」であると述べています。

一方、中島孝志氏は「大人の仕事術 問題解決の「引き出し」の中で、問題が起きたとき最初にとるべき行動は本当の問題(=本質)と見かけの問題(=現象)をきちんと見極めることと述べています。

問題解決とは、問題そのものを冷静かつ客観的に捉えるところから始まるといえそうです。

問題解決の思考プロセスは発想、原因分析、状況把握、意思決定の技術の総動員が求められる

上記に述べたように、問題解決の思考プロセスは、まず状況を的確に把握するところから始まります。

次に、原因を分析し、最後に解決策を探ります。つまり、問題解決は、発想技術、原因分析、状況把握、意思決定の総動員が求められるとともに、その解決に当たっては、状況に応じてコーチングや交渉術も活用する、高度で複合的な活動といえます。