2018年6月3日
人前で上がらないコツ
上がる要因をあらかじめ想定しておく
人前で話すのが苦手な人はいざ話す段になると、「頭の中が真っ白になって言葉が出てこない」とか、「動悸が激しくなって汗が滲み出してくる」ことになります。このような人でも経験を踏めば必ず上手に話せるようになります。ただ、自分の上がる要因を想定しておくとともに、対策を考えておけば、より早く上達することができます。そこで、一般に考えられる「上がる要因」への対策を次に掲げます。
その1 何を話せばよいか分からなくなったらどうしよう?
→話すことを紙に書いて、ポケットに入れておく。
紙を読み上げるより、空で話せた方がよいのは当然ですが、いざというときに紙を出せばよいと思えば落ち着いて話すことができます。大串亜由美著「たったひと言で相手を動かすアサーティブ営業力」のコラムでは、スライドや資料、実物の商品など、相手と自分の両者で見られる小道具を活用することで緊張を和らげる手を紹介しています。
その2 答えにくい質問を受けたらどうしよう?
→いざとなれば逆質問を返せばよい、と思っておく。
自分が話した内容について、答えにくい質問を受けたらどうしよう、と考えてしまうと、話すことも難しくなります。しかし、一部のすきもない話など、誰にでもできるものではありません。話の中に少しの論理矛盾や思い込みなどが含まれているのです。つまり、自分が答えにくい質問を受ける可能性は常にあります。内藤誼人著「「人たらし」のブラック交渉術」には、「困る質問には”逆質問”で逃げる」とあります。逆質問をされると質問者は普通困ってしまいます。その間に自分の答えをまとめるのはそれほど難しくない、と内藤氏は述べています。