話し上手になりたい <話し方の技術>

論理的会話法はなぜ必要か

人は一人で生きることが出来ない以上、常に誰かと関わりながら毎日の生活を送っています。ビジネスの世界であればなおさらです。自分が所属している組織から与えられた役割や使命を果たすために、私たちはあらゆる局面で交渉を行います。ビジネスにおいては、顧客に対して、上司に対して、常に何らかの交渉ごとを半ば無意識に行っているのが現状です。ビジネスパーソンにとって交渉は基本中の基本のスキルなのです。

上手なプレゼンテーションは周到な準備で決まる

顧客や上司への資料の説明、企画書のプレゼンテーションなどの良し悪しには、大きな個人差があります。とくに事前の準備なく、また経験がそれほどなくても、的確で人を引き付ける話し方ができる人もいれば、その逆もいます。ただし、プレゼンテーションが上手でない人であっても、用意周到に準備を行えばかなりの部分がカバーできます。

的確な資料作り

具体的には何をすればよいのでしょうか。第一に、あえて言うまでもないことですが、的確な資料を作成することです。紙で渡すにせよ、パワーポイントで作成したものをプロジェクターで映すにせよ、その内容が不十分であれば、どんなに話のうまい人でも苦労するでしょう。字が小さすぎて読めないグラフや図、誤字脱字などはもっての外、冗長であっても、内容が薄すぎても問題です。あなたが行うプレゼンテーションの目的、プレゼンテーションすべき相手によって適切な資料の構成、分量、内容を決めた上で作成することが大切です。

自信がつくまで何度も練習をする

第二はプレゼンテーションの練習を行うことです。プレゼンテーションが上手くないと思っている人の多くは人前で話すことに苦手意識を感じています。場数を踏めば、この苦手意識は少しずつなくなるものですが、さほど経験がないうちは難しいものです。その場合は事前練習という「場数」を踏めばよいのです。苦手意識が強ければその分だけ、誰もいない会議室などを使って粘り強く練習をしましょう。その際に「声の高さ」(低めを意識する)、「話すスピード」(ゆっくりめを意識する)、「間の取り方」(強調したい発言の手前ではとくに大きく取る)、「視線のおき方」(聞き手への目配りをしっかりと)、「語尾」(はっきりと発言)などを意識すると良いです。