2018年5月28日
うまくいかない原因を見抜くには<原因分析>
なぜ原因分析が必要なのか
仕事の上では、予期しない問題が生じることがよくあります。その際に誤った判断の下で不適切な処置を行うと、その問題をさらに深刻化させることになります。難しい問題を抱えたときこそ、正しい決断と行動を行うために原因分析の技術が求められます。
原因分析の技法・手法 ~原因分析とは何か~
(株)シンキング・マネジメント研究所長の代表取締役所長である今井繁之氏は「仕事力を10倍高める論理的思考」の中で「原因分析とは、まずいこと、望ましくないことが発生して、その真の原因が分からない時に、上手に情報を収集し、それを解析し、最も可能性の高い原因に絞り込んでいく手法」と述べています 。
原因分析の思考プロセス
原因分析は状況把握と深く関わっています。原因を探るという作業は広く捉えれば何らかの問題が生じた場合、状況を把握するプロセスの一部、ないし状況把握の次のステップとして行なうためです。ただし、原因分析には一般的な状況把握とは異なる思考プロセスも持っています。原因分析は思考技術の中でもとくに論理性が求められる技術です。「原因」の目の前には「問題」と「症状」があります。したがって、原因を分析するためには、まず何が真の問題なのか、また、その問題によって具体的にはどのような状況が現れているのかについて、可能な限り客観的に、論理的に整理することが大切です。この思考プロセスをなおざりにすると、誤った推論や結論を導いてしまう恐れがあります。